新型コロナワクチン健康被害認定を受けるまで

生活

私は令和5年8月に新型コロナワクチン健康被害認定を受ける事が出来ました。
その際の情報が、これから申請される方の参考になればと思います。


予防接種健康被害救済制度とは?

予防接種の副反応による健康被害で、予防接種と健康被害との因果関係が認定された方を迅速に救済する制度です。

予防接種を受けた方に健康被害が生じた場合に、その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、市町村により給付が行われます。


給付の種類は?

給付の種類は下記の7種類があります。
私が申請した医療費及び医療手当について詳しく説明していきます。

  • 医療費及び医療手当
  • 障害児養育年金
  • 障害年金
  • 死亡一時金
  • 遺族年金
  • 遺族一時金
  • 葬祭料


新型コロナワクチン健康被害の補償申請受理件数は?

周りの人の話を聞いた感じでは、補償申請を出されているのはごく一部だと感じました。無理だと諦めている人が多いかもしれません。私も無理かな?っと思いながらも悔しくて申請しました。

現在の認定率は87%あり、自分が想像していたものより高いと感じました。
また疾病・障害認定審査会 感染症・予防接種審査分科会 審議結果より疾病名・障害名が載っていますので、申請の際に参考になると思います。

令和5年9月15日現在の情報
これまでの進達受理件数 :8,865件
認定件数 :4,276件
否認件数 :602件
現在の保留件数 :75件

引用元:疾病・障害認定審査会 感染症・予防接種審査分科会 審議結果


申請の流れは?

被害者(請求者)が書類一式を市町村に提出し、市町村、厚生労働省が書類を確認します。
その後、疾病・障害認定審査会が審査を行い、その審査結果が逆回りで戻ってきます。

この申請から承認・否認の回答に時間がかかっています
ニュースでは2年かかった方がおられるそうです。
私は令和4年9月に申請し、承認が令和5年の8月で11カ月かかりました。

引用元:厚生労働省 予防接種健康被害救済制度について


申請の窓口は?

健康被害救済給付の請求申請は、健康被害を受けた方が、予防接種を受けたときに住民票を登録していた市町村で行います。
引越しされた方はご注意下さい。

各市町村に窓口がありますので問合せしてください。
私は必要書類の質問など親切に対応して頂いて助かりました。
分からない場合は厚生労働省コールセンター:0120-761770(土曜日曜祝日含む午前9時から午後9時まで)があります。

必要な書類は?

医療費及び医療手当の申請で必要な書類は下記の5つです。
全ての書類をそろえて、申請窓口に提出します。

  • 接種済証
  • 請求書
  • 受診証明書
  • 領収書等
  • 診療録等


接種済証

受けた予防接種の種類及びその年月日を証する接種済証です。
新型コロナワクチン接種時に使用した、シールが張られたものです。

請求書

請求書は、医療費・医療手当請求書になります。
請求書は本人が記入します。

①空白で問題ありません

⑥新型コロナウイルスワクチンと記入

⑦実施日は接種済証を参照

⑧xx市長 ○○ ▲▲ 
 接種済証の右下の市町村長名を参照

⑨実施場所は接種済証を参照

⑩居住地は予防接種を受けた時の住所
 引越しした場合、この住所が変わります

⑬A病院とB薬局がある場合、左右に分けて記入

申請する期間に負担した医療費
 A病院とB薬局の受診証明書に書かれている
 医療費の合算になります

⑰申請する期間の医療手当請求額

⑱空白で問題ありません


受診証明書

医療機関、薬局等で作成された受診証明書になります。

引用元:受診証明書

・病院、薬局に用紙を渡し、作成を依頼します

・病院に依頼した証明書には費用がかかりました

・薬局に依頼した証明書には費用が無料でした
 (薬局により費用がかかるかもしれません)


領収書等

医療に要した費用の額及び日数を証する領収書が必要になります。
領収書が無い場合は、支払い証明書を医療機関や薬局に出してもらえば問題ありません。
私は不足の領収書があったので、病院と薬局に支払い証明書を出してもらいました。


診療録等

疾病の発病年月日及びその症状を証する医師の作成した診療録(サマリー、検査結果報告、写真等を含む)の写しが必要です。
医療機関に診察記録のコピーを出してもらいましょう。
これには費用がかかりました
また、私は傷病手当を頂いていたので、その書類も添付しました。


申請に必要な金額は?

申請に必要な金額は、医療機関で作成してもらう書類代になります。
病院により金額が変わると思います
申請をお考えの方は病院に確認してみて下さい。

また、病院毎にこの書類が必要なので、複数の病院を使用されている場合はご注意下さい。
メインで通院している所で申請し、承認がでてから申請しても良いと思いますので、最寄りの自治体の窓口とご相談下さい。
私は大きな病院で撮ったMRI分をどうするか悩んでます。

私が通院した病院のケース
受信証明書 → 診断書 5,500円
診療録等  → カルテ開示手数料 3,300円
        コピー代      400円

私が使用した薬局
受診証明書 → 無料
(薬局により有料な場合も考えられますのでご確認下さい)

給付の対象は?

保険適用の費用から健康保険等による給付の額を引いた自己負担分になります。
また入院された場合、入院時食事療養費標準負担額等が対象です。

高額療養費制度が利用できる場合は、それらを控除した額が対象になります。
差額ベット代、薬の容器、文書代等の保険適用外のものは対象外になります。
申請で使用した書類代は自己負担になります。


給付額は?

給付額は申請した期間の医療費と医療手当になります。
私は書類代にかかる費用や承認・否認が確定していなかったので6か月分で申請しました。
承認になった後に残りの申請をしました。

医療費     提出した領収書分

医療手当(月額)1ヶ月の間に
        通院3日未満 35,800円
        通院3日以上 37,800円
        入院8日未満 35,800円
        入院8日以上 37,800円
        入院と通院がある場合 37,800円

申請する期間の医療手当請求額は、各月毎の入院・通院状況の合算になります。

例として
1月~6月まで申請した場合で
1月 10日間入院     (37,800円)
2月  3日間入院+5日通院(37,800円)
3月  5日間通院     (37,800円)
4月  5日間通院     (37,800円)
5月  5日間通院     (37,800円)  
6月  2日間通院     (35,800円)  
合計 224,800円が申請する医療手当請求額になります。

請求期限は?

請求期限も下記の様にありますのでご注意下さい。

医療費:当該医療費の支給の対象となる費用の支払が行われた時から5年
医療手当:医療が行われた日の属する月の翌月の初日から5年


審査請求の承認後は?

審査請求の承認・否認の連絡は市町村の窓口からきます。
私は電話で連絡があり、その後書類が郵便で届きました。

送付物は通知書(予防接種健康被害制度に係る予防接種被害者健康手帳の交付について)と給付金の口座振込依頼書になります。

口座振込依頼書に記載する銀行はネット銀行でも問題ありませんでした。
また印鑑は銀行登録印でなくても問題ありません。(ネット銀行に登録印が無いため)
しかしスタンプ印は不可です。

マイナンバーカードで銀行口座を登録していましたが、対象外で使えませんでした。


予防接種被害者健康手帳の交付とは?

市町村の窓口に行って予防接種被害者健康手帳の交付(受け取り)に行きます。

必要物は下記になります。
・口座振込依頼書
・印鑑(口座振込依頼書に使用した物、スタンプ印は不可)
・領収書の原本


予防接種被害者健康手帳とは?

予防接種被害者健康手帳は下記の様な内容の手帳になります。

証明書:
名前、生年月日、証明された日、厚生労働大臣の判子が押されてます。
住所、給付の実施市町村名、交付日と有効期限が記載。

医療費該当証明書:
氏名、生年月日、認定疾病名、証明日が記載。

この手帳は3年毎の更新になります。

まとめ

新型コロナワクチンの接種後、沢山の方が体調を壊されています。
完治する前でも申請は出来ますので、少し良くなった時や、ご家族の方が申請されればと思います。

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